こんにちは、彼女が欲しくて退学(大学受験)を検討した優です。
「新しいことにチャレンジしたい」「勉強についていけない」なんて理由から、もう高専を中退するしかないかな、なんて考えていませんか?
高専中退は、年収減などデメリットが多くおすすめできません。また、多くの場合中退は不要です。
勉強についていけなくても進級できるし、学費もバイトで稼げる、起業したいなら在学中でもできる。このように「絶対中退しかない」ことは少ないです。
実際、勉強がさっぱりだった同級生やバイトで学費を賄っていた同級生も無事に卒業し、今では高専メリットを享受しています。
当記事では、中退のデメリットと不要な理由を詳しく解説します。中退する前にデメリットを確認しつつ「本当に中退が必要か」を考えましょう。
高専中退|3つのデメリット
高専中退には3つのデメリットがあり、おすすめしません。
- 中学卒になり年収が下がる
- やりたいことがしづらくなる
- 高専のメリットを失う
中退前に確認しておき、後から後悔しない選択をしましょう。
中学卒になり年収が下がる
高専を中退すると、年収が下がります。なぜなら「中学卒」になるからです。
厚生労働省の調査によると、中学卒は高専卒と比べて月収が9万円低いです。
学歴 | 性・年齢 | 月給(H18) | 月給(R4) | 備考 |
中学卒 | 男・40~44 | 29万 | ー | R19以降はデータなし |
高校卒 | 〃 | 33万 | 31万 | |
高専卒 | 〃 | 38万 | 37万 |
もちろん、これは一般的なサラリーマンとしての平均収入です。歩合制で働く・起業するなど一般的な企業に就職しない場合は関係ありません。
このように、高専を中退してサラリーマンになる場合は年収が100万円下がります。
やりたいことがしづらくなる
高専中退は周囲、特に親に反対されるでしょう。そんな肩身の狭い状況で「やりたいこと」を達成するのは難しいです。
実家を出ても、フリーターでは生活そのものが厳しいです。ほとんどの時間をアルバイトにとられてしまいます。
このように「身近な人に反対されながら好きなことをやる、」のは現実的に厳しいです。
「やりたいこと」は高専に在学しながらできないか考えよう!
高専のメリットを失う
高専には多くのメリットがあり、中退するとこれらを失います。
クラスの半数が1社目で内定、3社受けたのは1人しかいなかったな。
特に上場企業への就職は、大学へ行っても叶わない可能性があります。高専中退は、大学受験せず優良企業へ就職できるメリットを失うことを理解しておきましょう。
本当に中退しなければならないか?
中退前に「本当に中退が必要か」を検討しましょう。5つの中退理由について「本当に中退が必要か」を考えます。
結論、「工業(自分の学科)から離れたい」以外は中退不要です。その理由と、代替策を詳しく解説します。
高専の勉強についていけない
「勉強についていけず、卒業できないから中退する」そんな必要はありません。なぜなら、勉強についてけない=卒業不可能ではないからです。
また、留年しても就職へ大きな影響はありません。2回留年しても、社会人になる年が大卒と同じになるだけです。
このように、勉強についていけなくても卒業できるため中退は不要です。
彼女が欲しい
高専で彼女ができないからといって中退するのは辞めましょう。環境のせい(女子が少ないから)ではありません。
中退したままだと中卒フリーター、高校に編入しても時期や年齢で浮いてしまいます。高専在学以上のデメリットです。
それより、高専の彼女持ちを見習ってバイト先などで彼女を見つけましょう!
彼女が欲しいからと、環境を変えるために高専を中退するのは逆効果です。アルバイト先などで、高専生(=知的)のイメージを活かしながら彼女を作りましょう。
起業したい
起業は15歳以上ならできるため、退学不要です(参考:GMOあおぞらネット銀行)。
起業しても最初から仕事はありません。事業が軌道に乗って忙しくなってから中退を検討しましょう。また、高専には「休学」の学則があります。
(休学)
参考:香川高等専門学校学則より
第23条 学生は,疾病その他やむを得ない事由により,3か月以上継続して修学することが
できないときは,校長の許可を受けて休学することができる。
2 前項の休学の期間は,1年以内とする。ただし,特別の理由がある場合は,1年を限度
として休学期間の延長を認めることができる。
3 休学期間は,通算して2年を超えることができない。
「最初から学校に行かず、全力で起業したい」場合は、学校に相談し「休学」しましょう。両親の説得も、退学よりは簡単ですよね。
両親が説得できれば実家に住み続けられる、その分起業ににお金がつかえるよ!
このように、「軌道に乗るまでは在学」や「休学」という選択肢があります。「起業=退学」ではありません。
家計が厳しくなった
親がリストラや倒産で職を失うと、家計が厳しくます。しかし、退学前にアルバイト、奨学金、休学を検討しましょう。
高専の授業料は「234,600円/年」で、アルバイトで充分稼げる金額です。また、奨学金などの経済支援もあります。(参考:国立高等専門学校機構 経済支援)
月に5万円(約50時間)稼げば、授業料の他に3万円を家計に収めることができます。自分の食費ぐらいは賄えますね。
ケンタッキーでバイトして、授業料を払っているクラスメイトもいたよ
バイトでの支援だけでは困難な場合は、年度末まで休学し家計を支援しつつ親の再就職を待つのもアリです。退学せず、1留で仕切り直せます。
家計が厳しいなら奨学金やバイトでの支援を検討、それでも難しいなら「休学して1留」で仕切り直しましょう。
工業(自分の学科)から離れたい
工業(自分の学科)から離れたい場合は退学しかないです。高専にいる限り、自分の学科以外への道はありません。
退学は、他の進路(大学や専門学校)が確定してからが良いでしょう。試験に合格するまでは、保険として仮面高専生をすることをおすすめします。
まとめ|中退しない方がお得
今回は、高専中退のデメリットを解説しました。中退はデメリットが大きくおすすめしません。
また、デメリットが許容できても本当に中退が必要か考えましょう。中退を考えるほど追い込まれている状況では、正常な判断ができません。
これらの理由なら対策を、そうでないならば私にメールをください。元高専生として相談に乗らせていただきます。
- アラサー理系リーマン
- 高専卒(土木)
- 中学成績:上位20%以下(推薦✖)
- 高専成績:最高3位(3年時、4年時は中の下)
- 就職先:電力子会社(3年勤務)
- 転職先①:地元有名企業(6年勤務)
- 転職先②:電力会社(←イマココ)
以上、中退を考えたけれど再考した優でした。
コメント