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高専退学後の進路は5通り!大学・高校入学も可能|元高専生が解説

高専
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高専中退したらどうなるかな「大学?それとも高校から?」「いや、もう学校には行けないのかな」なんて悩んでいませんか。

高専中退後は、大学にも高校にも行けます。心配することはありません。

フリー

私のクラスからは、5名の中退者が出ましたが、それぞれ専門学校や就職など自分の進みました。退学後は、楽しそな人もいれば、不満そうな人もいます。

ある同級生は、退学を決めた後はすっきりしていました。彼は「退学⇒専門⇒消防士」としっかりルートを決めおり、計画通り消防士になったため満足そうでした。

そこで今回は、高専中退後の5つのルートを解説します!退学前に確認し、今後のルートを定めて後悔しない選択をしましょう。

高専退学後の進路5選!

高専退学後のルートは5つあります。

高専退学後のルート5選!
  1. 高校へ同学年として編入する
  2. 高校へ1年生から入学する
  3. 大学・専門学校へ進学
  4. 就職(民間・公務員)
  5. 起業する

学生を続けるか、就職するか、はたまた事業主となるか…さまざまな選択肢がありますね。それぞれ詳しく解説します。

高専退学⇒高校へ編入

高校には編入制度があり、「学校長が認めた場合に編入は可能」です文部科学省より)。

【高校への編入について】

高等学校への編入学は、異なる種類の学校や外国からの帰国者等が、第1学年当初の入学時期以外の時期又は第2学年以上に入学することを指します。
 編入学は、校長が、相当年齢に達し、当該学年に在学する者と同等以上の学力があると認めた場合に可能となります。

参考:文部科学省_高等学校への編入学についてより

希望の高校に「高専からの編入は可能か」を確認しましょう。しかし、高専と高校では授業内容が異なるため、編入は難しいです。

優

授業内容が違うと学校側も「同等の学力」とは認めづらいよね

実際に「カリキュラムが異なる」という理由で拒否される場合もあります。
*参考 高専をやめ普通科高校に再入学した男の体験記

専から普通高校への編入は不可能、と考えましょう。

高専退学⇒高校1年生として入学

高校受験に合格することで、1年生から入学できまます。編入と異なり、中学卒業が条件のため学校長の承認は不要です。

入学

高等学校入学資格は、以下のいずれかに該当する方に認められます。

  1. 中学校、特別支援学校の中学部等を卒業した者、又は中等教育学校の前期課程を修了した者(学校教育法第57条)

※2~6は省略

参考:文部科学省_高等学校入学資格について

1年生からのやり直しであれば、高校入学は誰でも可能ですね。

高専退学⇒大学・専門学校へ進学する

大学・専門学校への進学は、退学する学年によりルートが変わります。

選択し
  • 1~3年の途中で退学する場合
  • 3年修了して退学(3年末or4,5年)する場合

大きな違いは高等学校卒業程度認定試験(以下「高認試験」)の有無、それぞれ詳しく解説します。

高等学校卒業程度認定試験は高等学校を卒業していない方が、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があるかどうかを認定するための試験です。
 試験の合格者は、国、公、私立のどの大学、短大、専門学校でも受験でき、就職や各種の資格試験等においても活用することができます。

出展:文部科学省:高等学校卒業程度認定試験とは
優

どちらも3年生以下なら18歳で大学生になれるよ

1~3年の途中で退学する場合

1~3年生の途中で退学すると、大学入学の資格がありません。このため、高認試験に合格して入学資格を得る必要があります。

試験

1~3年生の途中で退学する場合、高認試験と大学受験に合格することで大学進学できます(文部科学省より)。

大学(短期大学を含む。大学院を除く。)の入学資格は以下のいずれかに該当する方に認められます。(2024年2月時点)
12.高等学校卒業程度認定試験(旧大検)に合格した者(施行規則第150条第5号)
(なお、18歳に達していないときは、18歳に達した日の翌日から認定試験合格者となる。)

参考:文部科学省:大学入学資格についてより抜粋

高卒認定試験の受験年に大学受験も可能なため、他の高校生と同い年で大学生になるこも可能です。
*参考:文部科学省:大学受験等について

なお、専門学校も同じです。
*参考 文部科学省:専修学校専門課程(専門学校)の入学資格

このように、1~3年生の途中で退学して大学(専門)進学する場合は高認試験合格がスタートです。

3年生課程を修了して退学する場合

4年生へ進級できる3年生や現4,5年生は高認試験が不要です。3年生課程を修了すれば大学入学資格があるからです。

入学

大学(短期大学を含む。大学院を除く。)の入学資格は以下のいずれかに該当する方に認められます。(2024年2月時点)
2.特別支援学校の高等部又は高等専門学校の3年次を修了した者(法第90条第1項)

専修学校専門課程(専門学校)の入学資格は以下のいずれかに該当する方に認められます。(2021年4月現在)
2.特別支援学校の高等部又は高等専門学校の3年次を修了した者(施行規則第183条)

参考:文部科学省:大学入学資格について文部科学省:専修学校専門課程(専門学校)の入学資格より抜粋

また、3年生でも進級条件を満たしつつ受験に合格すれば、大学(専門)進学できます。一般高校生と同じタイミングで大学生になれますね。

このように、高専3年を修了すれば大学(専門)への進学ができます。

高専退学⇒就職

ここでは、高専退学後の就職について解説します。

高専退学は、学歴上「中学卒」となります。当然、民間企業へ就職時も中学卒待遇となり、内定や待遇に不利益が生じます。

賃金格差

しかし、公務員は中学卒でも高校卒と同等の試験を受けられます。

高専退学後に就職を考えている場合は、民間と公務員の違いを確認して就職先を選びましょう。

民間企業(中学卒)

民間企業への就職は学歴に関係なく可能です。

スーツ

ただし、高専を退学すると学年に関係なく「中学卒」となります。行ける企業数が絞られるため、希望する職種によっては困難でしょう。待遇も高校卒と比べて悪いです。

民間企業への就職を考えている場合は、後悔しないよう「不利であること」を理解しましょう。

公務員(高卒程度)

高専退学後、18歳以上21歳以下(18歳になる年でもOK)なら試験合格により公務員になれます。

都庁

実際に名古屋市の職員採用試験案内をみてみましょう。「高卒程度」の記載はありますが、高校卒業を受験資格とはしていません。

(1) 年齢要件
平成14年(2002年)4月2日から平成18年(2006年)4月1日までに生まれた方
(ただし、学校教育法による大学(短期大学を除く。)を卒業又は令和 6 年(2024 年)
3 月 31 日までに卒業見込の方は受験できません。)
(2) 資格要件等(消防と司書のみ)
(3)次のいずれにも該当しない方
・ 地方公務員法第16条の規定により、地方公務員となることができない者
・ 平成11年改正前の民法の規定による準禁治産の宣告を受けている者

参考:令和5年度 名古屋市職員採用試験案内(第 2 類[高校卒業程度・18 歳から 21 歳])より抜粋

3年生以下で退学し、公務員試験に18歳になる年で合格すれば高卒公務員と同じです。最終学歴が中学卒であるデメリットが無くなりますね。

高専合格者なら、他高校卒の公務員試験受験生と差はないでしょう。試験勉強・面接練習といった努力で合格を勝ち取れます。
*面接参考記事:【現役公務員の経験談アリ】YouTubeで公務員対策オススメ3選!

また、地方公務員なら高校卒と大学卒で大きな差はありません。こちらが民間就職との大きな違いですね。
*参考記事:地方公務員に高専卒でなるのはアリ?|現役市役所先輩にインタビュー

このように、高専退学後に18歳で公務員になると、普通高校⇒公務員と同じ人生を歩めます。

優

高専は嫌だけれど、そこそこの待遇で就職したいなら公務員がベスト!

高専退学⇒起業

起業は15歳以上ならできます(参考:GMOあおぞらネット銀行)。ただし、親の同意が必要です。

起業

会社設立には必要な書類は下記の通りです。

会社設立に必要な書類
  • 印鑑証明
  • 戸籍謄本
  • 親の同意書
  • 法人銀行口座
  • 会社の本店所在地の契約

「親の同意書・法人銀行口座・会社の本店所在地の契約」が未成年では不可能なため、親の同意が必要ですね。

最初は個人事業主(フリーランス)がおすすめ!親の同意系手続きが不要ですよ。

高専退学後、ビジネスを始めることができます。フリーランスなら親の反対があっても、自由に活動できますね。

優

副業程度だけれど、フリーライターとして稼いでいるからよかったら参考にしてね

高専を退学することは普通?

高専退学は、高専生の中で少数派であるため普通とは言えません。

少数派

とある高専での数学教員の統計では、高専中退率は10%です。私のクラスでも41人中、5人(≒12%)が中退しました。
*参考:高専受験計画_高専生の1割は5年以内に退学する

高校の中退率は1.4%
*参考:文部科学省_令和4年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について

このように、高専を退学すると少数派となり「普通」ではなくなります。

高専中退はおすすめしません

高専中退はデメリットが多いためおすすめしません。

✖する女性
高専中退のデメリット3選
  • 中学卒になり年収が下がる
  • やりたいことがしづらくなる
  • 高専のメリット(大学受験不要、就職活動が楽)を失う

このように、高専中退にはデメリットが多く「一般的な勝ち組」や「成功」から遠ざかります。

しかし、勝ち組に興味がない人・社会で大成功したい場合はデメリットになりません。

自分のペースで生きたい、「普通」では叶えられない夢がある、そんな場合は中退して自分の好きな道を選びましょう。

優

高専で得られるのは、優良サラリーマン。興味が無いなら退学もアリ。

どうしても嫌なら中退しよう

どうしても嫌なら中退しましょう。「普通」を気にして嫌なことを続けるのはつらいです。

辛い

高専中退から大学進学しても、2年程度の遅れで済みます。1浪して入学した大学で、1留して卒業するようなものですね。

社会には1浪や1留は沢山います。大卒新入社員に大学院卒が混じることも多く、数年の年齢差はあってないようなものです。

新卒で入社した会社が合わなくて、第2新卒枠で転職するようなものです。

優

23歳で大卒新卒枠に転職したけれど、同期の3割が23歳以上だったよ。

10代のころは、1,2年の差が非常に大きく見えますが、将来的には気になりません。どうしても高専が嫌ならば、早めに退職するのも良いでしょう。

まとめ

今回は、高専退学後の5つの進路について解説しました。

高専退学後のルート5選!
  1. 高校へ同学年として編入する
    ※高校によるが、基本的に不可能
  2. 高校へ1年生から入学する
    ※誰でも可能
  3. 大学・専門学校へ進学
    ※3年以下なら高認合格で、4年以上なら受験可能
  4. 就職(民間・公務員)
    ※民間は「中卒枠」、公務員なら「高卒」でも可能
  5. 起業する
    ※可能、個人事業主(≒フリーランス)なら親の同意も不要

私のおすすめは、3年生まで仮面高専生をしながら大学受験ですかね。一般高校生と同じタイミングで大学生になれます。

「学校」が嫌ならフリーランスを始めると良いでしょう。休学して試すのもありです。

以上、早期転職して1浪大卒相当で働きつつ副業ライターをしている優でした。退学しなくても、1年遅れかつ兼業フリーランスですね。

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