世間で高専卒は優秀っていうけれど「自分は普通、むしろイマイチなんだよなぁ」と不安をになりませんか。
安心して下さい、ほとんどの高専卒は「普通」です。一部の優秀な人材が目立っているだけなので。
私は高専卒アラサーですが、高専仲間で「優秀」と会社で評価されているのは数人です。同時に「普通の高専生」でもそれなりに人生を謳歌しています。
今回はすべての高専卒が優秀じゃない理由を紹介した後、「普通の高専生」でもそこそこ生きていける理由を実体験を交えて解説します。
- アラサー理系リーマン
- 高専卒(土木)
- 中学成績:上位20%以下(推薦✖)
- 高専成績:最高3位(3年時、4年時は中の下)
- 就職先:電力子会社(3年勤務)
- 転職先①:地元有名企業(6年勤務)
- 転職先②:電力会社(←イマココ)
全ての高専卒が優秀じゃない2つの理由
全ての高専卒が優秀じゃない理由は2つあります。それは、高専は無能では卒業できない上に一部の優秀な高専卒が目立つからです。
多くの高専卒は「普通」ですが、「普通」は話題にならないため「全ての高専卒が優秀」というイメージがつきます。
新入社員10人の中では、○○さんと△△さんが優秀だね
ええ、○○さんは流石「慶応」って感じですね。△△さんは「高専」出身らしいですよ。
やっぱ高学歴は安定だな。それに高専も優秀だな。
「普通」社員の学歴は話題にもならない
ここでは、全ての高専卒が優秀じゃない2つの理由を詳しく解説します。
本当の無能は高専を卒業できない
本当の無能は高専を卒業できません。このため、「普通」と「優秀」な高専生だけが残ります。
高専は留年があり、クラスメイトが増減するのは日常です。卒業を諦める学生も多く、理解力が乏しい、根性がない生徒は淘汰されます。
毎年1,2人はクラスメイトが入れ替わっていたなぁ
勉強がイマイチな学生は、必死で勉強・友達に教えてもらう・過去問収集、などの行動を続けて卒業します。こうして、根性・コミュ力・人柄・要領などの力がつきます。
社会人として必要な能力がある学生だけが卒業するめ、理解力が高い学生か「他の能力が優れている」高専卒のみが生まれます。
このように、本当に何もできない学生は高専を卒業できないため、「普通」と「優秀」な高専卒業生だけが社会に出ます。
ちなみに私は「根性」タイプ
目立つのは優秀な人
高専には優秀な学生もいますが、彼らは「高専でなくても優秀」です。元々優秀な人材が目立ち「高専卒は優秀」というイメージができます。
高専は学業が優秀なら国立大学へ推薦入学できます。また、ロボコンのような高専独自のコンテストで活躍する学生もいます。彼らは「優秀な高専生」ですね。
普通高校で考えてみましょう。難関大に進学する生徒やスポーツの全国大会に出場するような生徒、彼らも「優秀」ですよね。
高専でなくても優秀な学生が、たまたま高専を通じて社会に出ただけ
どんな場所にも「優秀な人材」は一定数います。「学校に限らず優秀な生徒」が「優秀な高専生」として社会で目立つため、高専生は優秀というイメージがつきます。
普通の高専生でもそこそこ生きていける理由
ここでは、普通の高専生でもそこそこ生きていける理由を2つ紹介します。
高専に入学できた時点で「技術系」「地頭が良い」という特徴があります。あとは卒業さえできれば何の問題もありません。
なんなら留年してもOKです。留年しても「電力会社」「高速道路会社」など有名企業へ就職できます。「留年=不屈の精神」で失敗してもめげない貴重な人材です!
ここでは、自分が「優秀じゃない」と感じている高専生のみなさんに向けて、実体験を交えながらそこそこ生きていける理由を解説します。
技術系だから
高専は、技術系のため就職に強いです。近年は技術職の需要が高まっており、「技術職」であること自体に大きな価値があります。
事実、経済産業省の調査でも「機械」「通信」「電気」「土木」といった高専に学科がある分野で技術者不足が予想されています。
5年後技術者が不足すると予想される分野
参考:経済産業省 理工系人材需給状況に関する調査結果概要より抜粋
- 多い分野は、機械工学(12.4%)、電力(7.5%)、通信・ネットワーク(5.8%)、ハード・ソフトプログラム系(5.7 %)、土木工学(5.5%)である。
このため、「高専卒である」こと自体に価値があり「普通」でも大企業に入社・転職できます。
「土木」学科の私自身、電力会社への転職内定を獲得したよ
地頭が良い
高専卒は入学できた時点で地頭が良いでしょう。なぜなら、偏差値が高く合格のハードルが高いからです。
高専に入学すると同レベルの学生と過ごすため忘れがちですが、中学校で優秀な生徒、つまり全体的に高レベルの人材が集まっています。
入学者の半数近くを占める推薦入学者にも高評定や成績上位者など厳しい基準がありますよね。
全国57高専のうち46高専で偏差値が60以上(参考:じゅけラボ予備校)
必死に勉強して入学した人も「努力する能力」があるよね
また、つい大卒者と比較しがちですが、難関大学を除けば国立大学でも大差はありません。大学によっては中学時代の成績で勝っています。
実際、私の同期は国立大学者が多いですが、多くは高専より低い偏差値の高校出身者。社内試験でも、私が上位をとることが多いです。
このように、高専卒は地頭が良いため普通の高専生でもそこそこ生きていけます。
まとめ
今回は全ての高専卒が優秀じゃない理由を解説しました。
高専は無能では卒業できないため「普通」と「一部の優秀」な人材だけが高専卒として社会にでます。これにより「高専卒=優秀」のイメージが付きます。
また、「普通」の高専生も「技術系」で「地頭が良い」のでそこそこ生きていけます。普通の高専生のみなさん、安心しましょう。
以上、「10年会社員で一度も高評価なし」「第一希望の会社に落ちる」「高専の推薦入試に漏れる成績」と決して優秀ではない高専卒の優でした。
- アラサー理系リーマン
- 高専卒(土木)
- 中学成績:上位20%以下(推薦✖)
- 高専成績:最高3位(3年時、4年時は中の下)
- 就職先:電力子会社(3年勤務)
- 転職先①:地元有名企業(6年勤務)
- 転職先②:電力会社(←イマココ)
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