こんにちは、優です。
高専は、進級が難しくて留年するってきいたけれど本当かな?
興味あるけど留年するならやめとこうかな…
そんな留年しないし、思ってるより簡単に進級できるよ。
高専に入学できるなら大丈夫さ。
私も入学前は「留年する」イメージが強く進級できるか不安でした。
これは「赤点が60点で高い」という情報のみが広まっているからです。実際は平均点も高い上に救済措置もあるので赤点をとることは少ないです。
そこで今回は、高専での進級が簡単な理由を詳しく解説します。
高専とは
ここでは、高専について簡単に説明します。(知ってるよ!って方はジャンプ)
高専は普通高校と同じように受験し入学し、5年間かけて専門的な勉強をします。
入学までは「普通高校」とほぼ同じ
当記事では、高専で進級が簡単な理由を解説します。
高専の進級が簡単な理由
高専での進級は簡単です。
なぜなら、授業に出て平均点をとっていれば進級・卒業できるからです。少し低くても問題ありません。
ある高専の進級に関する規定を見てみましょう。
第9条 学業成績の評価は,次の算式による年間欠課時数が年間授業時数の4分の1を超えていない
科目についてのみ行う。
年間欠課時数=A×3/4+B
A:病気事故による長期欠席(通院を含めて3週間以上の療養を要する診断書が提出された
者),その他やむを得ない事由によると認められた欠課時数
B:Aの場合以外の欠課時数第11条 学業成績の評価が第1学年から第3学年までの開講科目は 50 点以上,第4学年から第5学年までの開講科目は 60 点以上の科目について単位を認定する。
第14条 前条第2号に掲げる条件を満たさない者であっても,未修得科目において 30 点未満の科目を有さず,かつ,当該学年での未修得科目数に前学年までの未修得科目を加えたもの(以下「累積未修得科目数」という。)が3科目以内である者は,次学年への進級を認めることがある。
出典:○石川工業高等専門学校学業成績評価及び進級・卒業認定に関する規程
要するに「授業の3/4は出席し、30~60点(3年生以下は50点)が3科目以下なら進級」と書いてあります。
このように、高専は授業に出席すれば平均以下の点数でも進級・卒業できます。
ここからは「出席・平均点・課題加点」の3つを詳しく解説します。
進級が簡単な理由①授業に出席すればOK
授業に出席すればOKです。
評価基準は「出席or欠席」であり「授業態度」ではありません。学校に行ってください、授業中は爆睡でもいいです。
私が2年生の時、水曜日午前の授業が「国語→古典」の日がありました。この日をゴールデンタイムと呼び、前日に徹夜でゲームし授業中に爆睡していました。当然、出席しているので何も問題ありませんでした。
なんなら3/4出席なので、5回に1回は休んでもセーフだよ
このように、出席日数は少しサボっても大丈夫で簡単にクリアできます。
進級が簡単な理由②平均点は70点
高専のテストは平均が70点程度です。
このため、赤点(60点未満)は少ないです。試験自体も簡単な問題(点取り問題)が用意されており、勉強すれば赤点回避は簡単です。
また、成績は2回以上の平均点で決まるため、1回赤点をとっても挽回できます。
(高専のテストを見て)
こんな簡単な問題、うちの学校では出ないぞ。
「学校側も留年生は出したくない」という大人の事情もあります。在学中、ある先生からこんな話を聞きました。
上からは平均70点で、数名が90点をとる程度の試験にするよう言われている。
この先生が言うように「学校側も留年を出さない配慮」をしています。このため、極端に難易度の高い試験は少ないです。
このように、高専は勉強すれば赤点は回避できます。
進級が簡単な理由③追試や課題加点もある
高専では、追試や課題による加点があります。試験が苦手な人にとっての救済措置となるでしょう。
これらが成績に反映されるため、試験が赤点でも年間の成績では60点以上となります。
ある高専の成績評価方法を見てみましょう。
到達度試験70%、課題30%として評価を行い、総合成績は100点満点として、60点以上を合格とする。答案は採点後返却し、達成度を伝達する。
出典:高専Webシラバス 八戸工業高等専門学校 産業システム工学科環境都市・建築デザインコース 構造力学Ⅰ(4090)
それぞれの学期単位での到達度試験の点数が6割未満の学生に対して、教員が指示する条件(補充課題が提出されているか等)を満足する場合に、学期単位での補充試験を実施する。この場合、補充試験の6割までの点数と到達度試験の点数を比べて大きい方を到達度試験の点数として置き換える。
要するに「試験7割・課題3割で評価します。不合格でもきちんと課題だしているなら追試する」と書いてあります。
実際に「試験が平均55点(赤点)・課題の点数が75点」でシミュレーションしてみましょう。
このように試験の成績が悪くても課題加点で赤点を回避できます。さらにこの科目には追試もあり、赤点回避策が複数用意されています。
追試は全試験終了後に行われるため、1科目に集中して勉強できる。
いつもの数倍勉強できるので60点は余裕だろう。
このように、試験以外の加点があるため進級しやすいです。
高専の同級生で進級できなかった人
ここでは、優のクラスで留年した人を紹介します。
私のクラスでは5年間で3名が留年しました。2名が出席日数不足(サボりすぎた)で成績が原因で留年したのはたった1人です。
サボりすぎた2名は論外なので、成績不良で留年した1名を紹介します。
彼は理論を理解することに固執し、赤点を複数とりました。先生が追試を提案しましたが、諦めて留年しました。
正直、高専の勉強は難しくて理解できないものは沢山あります。しかし、過去問やテキストの類似問題が8割です。
このため、よくわからなくても点数は取れて進級できます。
あいつも「過去問」を使ってとりあえず点を取れば留年しなかったのにな…
このように、私のクラスでは最後まで勉強して留年した人は1人もいませんでした。
まとめ
今回は、高専の進級が簡単な理由を解説しました。
なぜか「高専は留年する」というイメージが強いです。
しかし、高専に入学できる人にとって心配ありません。授業に出席し、中学の定期テストと同じぐらい勉強すれば留年することは無いでしょう。
成績で留年する人よりも、不真面目になって留年する人の方が圧倒的に多いよ。
簡単に進級できるので、留年を恐れて高専を諦める必要はありません。
- アラサー理系リーマン
- 高専卒(土木)
- 2級土木施工管理技士
- 施工者(現場監督)→発注者へ転職
- 元電力子会社勤務
以上、優でした。
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