夢のマイホーム!でも購入後はいろんな維持費がかかて生活が苦しい…なんて話よく聞きませんか?
税金や保険料について解説しているサイトはあっても「結局全部でいくらか?」「自分の家の場合はどう計算すればいいか」もよくわかりませんよね?
マイホーム購入後の代表的な支出は「住宅ローン、税金、保険料、修繕費」です。
私は、マイホームの購入を検討にあたり調査を行いました。その結果「1800万・築3年・土地75m2・延床面積66m2」の中古住宅を購入した場合の30年間の平均支出額は8.5万円と計算できました。ちなみに、ローンだけなら5.4万円です。
今回は、マイホーム購入後の支出と算出方法を参考にしたサイトとともに詳しく解説します。
- 既婚アラサー理系リーマン
- 世帯年収700万
- 夫婦のみ、子なしの予定
- 県庁所在地在住、転勤なし
購入を検討した中古物件
ここでは、当記事で維持費を算出するにあたって選定した中古物件を紹介します。
- 物件価格:1800万円
- 築年数:築3年
- 間取り:木造2階建て2LDK(LDK:14帖、他2部屋:5.5帖)
- 駐車場:有(軽なら2台)
- 延床面積:66m2(約20坪)
- 土地面積:75m2(約23坪)
- 接道:正面5.3m(路線価:51400円)
SUUMOで2,000万円以下、築15年未満で検索したところ上記の綺麗な物件が見つかったため購入を検討しました。
住宅購入後の支出
住宅購入後に必要な支出は4つあります。
- 住宅ローン
- 税金(固定資産税、都市計画税)
- 保険料(火災、地震、水災等)
- 修繕費(外壁等のメンテナンス費用)
上記4つをいくつかのサイトをもとに算出した結果、住宅購入後の月々の支払額は「8.5万円」です。
住宅ローン | 税金 | 火災・地震等保険 | 修繕費(メンテナンス費用) | |
月額 | 5.4万円 | ー | ー | ー |
年額 | ー | 4.5万円 | 10万円 | 23万円 |
月額換算 | 5.4万円 | 0.4万円 | 0.8万円 | 1.9万円 |
備考 | 個別計算 | 個別計算 | 平均値 | 平均値 |
ここからは、各支出の算出について参考にしたサイトとともに解説します。
住宅ローンと税金は物件によって価格が変わるため、当記事をもとに算出しましょう。反対に、保険料と修繕費は、いくつかのサイトでの平均値であるため流用して良いでしょう。
住宅ローン
ここでは、住宅ローンのシミュレーションを行います。住宅ローンの支払額は「5.4万円」です。
下記の条件を、SUUMO支払額シミュレーションに入力すると算出できます。
- 物件価格:1800万
- 金利0.55%
- 頭金・ボーナス0円
- 返済期間:30年
金利は物件取扱い不動産業者の紹介金融機関から設定しました。SUUMOでは大手金融機関の金利も確認できるため、そちらを利用しても良いでしょう。
返済期間は、定年(60歳)を想定し30年とし、月々の支払額算出のため「頭金・ボーナス」は0円とします。
我が家の住居費は「5.6万円」です。住宅ローン支払額だけ見ると、賃貸と同等の価格で購入できそうですね。不動産会社のCMもあながち間違いではないのでは?と思いました。
税金(固定資産税、都市計画税)
ここでは税金について解説します。シミュレーションの結果、税金の総額は「4.5万円/年(≒4000円/月)」です。
- 構造:木造
- 築年数:築3年
- 延床面積:66m2
- 土地面積:75m2
- 路線価:51400円
住宅を所有していると、土地と建物それぞれに「固定資産税」「都市計画税(ない場合もある)」がかかります。
土地の税金
土地の固定資産税評価額を算出し、それをもとに税金を計算します。今回の条件で土地の税金は「1.3万円」です。
土地の固定資産税は路線価(全国地価マップより)をもとに算出します(詳しい見方はこちら)。そして、こちらのサイトに固定資産税評価額を入力すると「固定資産税」と「都市計画税」がわかります。
- 土地面積:75(m2)
- 固定資産税路線価:51400(円/m2)
- 固定資産税評価額
51400(円/m2) ×75(m2) ≒ 386万円
固定資産税評価額は「386万円」です。これをもとにサイトでシミュレーションした結果、土地の税金は「1.3万円/年」です。
- 固定資産税:9000円/年
- 都市計画税:4000円/年
- 合計:約1.3万円/年
住宅の税金
住宅の固定資産税評価額を算出し、それをもとに税金を計算します。今回の条件で住宅の税金は「3.2万円」です。
こちらのサイトで新築相当の固定資産税相当税額を算出します。住宅は築年数に応じて補正がかかるため(こちらの表より)最後に補正係数を乗じて算出します。
- 構造:木造専用住宅
- 延床面積:66(m2)
- 固定資産税評価額(新築相当):535万円
今回は築3年の物件を検討するため、4年目からの30年間の平均補正率を計算しました((0.67+0.64+……+0.20) / 30 ≒ 0.35)。
固定資産税評価額が「535万円」補正係数が「0.35」です。これらをもとに計算すると住宅の税金は「3.2万円/年」です。
- 計算式
固定資産税評価額×0.35(30年平均)×税率(固定資産税:1.4%、都市計画税:0.3%) - 補正値:0.35
(4年目からの30年平均) - 固定資産税:2.6万円/年
(535万×0.35×1.4%)
- 都市計画税:0.6万円/年
(535万×0.35×0.3%) - 合計:約3.2万円
保険料
ここでは、保険料について記載します。保険料は10万円/年です。
火災や地震等により、住宅を失った場合生活の再建が不可能です。このため、多くの自然災害(火災、地震、水災等)に対応できる保険で算出します。
![](https://yuu-rikeiblog.com/wp-content/uploads/2023/10/house-1353389_1280-1-300x200.jpg)
こちらの比較サイトによると、保険料は年10万円程度です。5社を比較しているため大きな差異はないでしょう。
保険料:10万円/年
修繕費(メンテナンス費用)
ここでは、住宅の修繕費について解説します。修繕費は23万円/年です。
今回は、住宅ローンの支払期間と同じ30年間の修繕費を算出します。
住宅時間とともに老朽化します。そのため、修繕費用を積み立てておく必要があります。トイレやお風呂などの水回り、シロアリ対策、外壁の修繕など1回の支出が高額なものが多いです。
![gaihekisyuzen](https://yuu-rikeiblog.com/wp-content/uploads/2023/08/24600702_s-300x225.jpg)
私自身二十歳まで実家に住んでおり、トイレと洗面所の修繕は経験しました。この他にも自分が知らずに両親が修繕した箇所はいくつもあるでしょう。
修繕費用は5つのサイトの平均値により算出し「23万円/年」となりました。
修繕費:23万円/年
まとめ
今回は、住宅購入後にかかる支出についてまとめました。
住宅購入後はローン以外に「税金」「保険料」「修繕費」がかかり、どれも見過ごせるほど小さな金額ではありません。
- 対象物件:1800万円
(県庁所在地、築3年、土地「23坪」路線価「51400円」) - 月々支払額:8.5万円
(ローン「5.4万」税金「0.4万」保険「0.8万」修繕費「1.9万」)
現在の住居費以上の支出となり生活が苦しくなると、マイホームなんて買うんじゃなかった…と思うこともあるでしょう。人生で1番大きな買い物だからこそ後悔しないように事前に総支出を確認しましょう。
![優](https://yuu-rikeiblog.com/wp-content/uploads/2023/09/65fe93c06e4d2f2440993566c74cf49f-e1695200703259.jpg)
私は現在の住居費「5.6万円」に対して「2.9万円」の赤字となるため諦めました。
妻には「うちの親父が1,000万くれたら家買えるよ」と言っています。
(2.9万円/月*12月/年*30年=1044万円で赤字補填)
以上、優でした。
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