高専で落ちこぼれたらどうなる？大学編入には悪影響｜元高専生が解説

高専でおちこぼれているけれどこのままでもいいかな、進路に影響ないよね、なんて考えていませんか。

高専で落ちこぼれると大学編入に悪影響です。高専成績も選考基準になっていますからね。

私の地元国公立大学では「成績上位8%」が推薦要件でした。また、学力選抜でも「高専での成績」を考慮する大学が複数あります。

当記事では、成績がどう影響するかを大学の募集要項をもとに解説します。

高専で落ちこぼれると大学編入で不利｜理由は2つ

高専で落ちこぼれると大学編入で不利です。なぜなら推薦・一般どちらの選抜でも成績が考慮されるからです。

それぞれ詳しく解説します。

推薦は難しい｜条件に「成績上位」とある

成績が悪いと推薦による大学編入は厳しいです。なぜなら「成績上位」を推薦条件としている大学があるからです。

実際に千葉大学の推薦条件には「最終学年前年次（卒業者は最終学年次）の成績が上位 10％程度以内」と明記されています。

また、私立の早稲田大学でも同様に「学業成績上位10%」とあります。

私の地元国立大学の推薦条件は成績上位8%でした。現在、大学の公式に成績条件はありませんが、高専内で推薦を出す条件があるかもしれませんね。

このように、成績下位では推薦による大学編入はほぼ不可能です。

一般（学力）選抜は可能だが…｜成績が評価される

一般選抜は推薦と異なり、出願資格に成績基準はありません。

しかし合否判定基準に高専成績が含まれています。筆記試験が良ければ合格、とならないのが悔しいところですね。

受験は可能｜出願資格に成績基準はない

一般選抜は推薦と異なり、成績基準がなく受験可能です。

実際に北海道大学の出願資格には「高専卒業者または卒業見込みの者」としかありません。
＊参考　令和7年度北海道大学工学部編入学（一般選抜）学生募集要項

推薦入学には「出身学校長が推薦する成績が優秀な者」とあります。
＊参考：令和7年度北海道大学工学部編入学（推薦選抜）学生募集要項

このように成績基準の無い一般選抜を行っている大学もあります。これらの受験は可能です。

合否は筆記試験・面接・調査書（高専成績など）で判断

一般選抜は筆記試験があります。高専でおちこぼれ、つまり成績下位であったため厳しいでしょう。

また、学力試験の点数だけでなく高専時代の成績も考慮されます。ハンデを抱えて受験するようなものですね。

たとえば広島大学の合否判定は「筆記試験（第一類のみ），面接，成績証明書及び TOEIC(R)／TOEFL(R)スコア証明書を評価」とあります。
＊参考　令和 7 年度広島大学工学部第３年次編入学学生募集要項

このように、学力試験と高専成績という二つの壁があります。合格には猛勉強が必要ですね。

進学は厳しくても就職にはほとんど影響ない

ここまで落ちこぼれ高専生は大学編入に不利であることを解説しました。しかし、高専成績は就職に大きな影響はありません。

高専卒業後の進路は大学編入だけではありません。むしろ「就職」が56%で半分以上です。
＊参考　独立行政法人 国立高等専門学校機構 概要（2023年度）

高専の就職先は大手上場企業も沢山あります。国公立大学にだって負けてはいません。

落ちこぼれても、大学編入希望がなければ何の問題もありませんよ。

まとめ

今回は、高専で落ちこぼれると大学編入に不利な理由を解説しました。

推薦、一般どちらの試験でも「高専での成績」が影響するため、成績下位では厳しいでしょう

大学編入は厳しいですが、就職への影響は軽微です。高専の就職先は優良企業も多数あるため、就職をオススメします。

以上、4年生時成績が悪くて進学を諦めた優でした。